日本ハムからFA移籍したソフトバンク近藤健介外野手(29)が12日、鹿児島県南部に位置する離島、徳之島で自主トレを公開した。通算打率3割7厘を誇るが、今季は長打率5割を目標に定めた。大砲級の活躍で、3年ぶりのリーグ優勝と日本一奪回に導く。3月のWBCを戦う侍ジャパンにも選ばれており、世界一獲得への覚悟も示した。

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1月でも、徳之島は気温20度を上回る。快晴のなか、近藤はルーキーのごとく貪欲に汗を流した。日本ハムからソフトバンクにFA移籍して1カ月が経過。「ルーキーの気持ちで基礎体力をイチからつける。1年間(出場)できる体力をつけてアピールしたい」と、張り切っていた。

通算打率は3割7厘。希代のヒットメーカーとして名高いが、近藤が求めているのは長打力だった。「しっかりスイングスピードを上げることを重点的に。自分が出せる出力でコントロールしながらやっています」。目標は、昨季ヤクルト村上、西武山川ら4人しか達成していない「長打率5割」だ。

きっかけは金メダルを獲得した2年前の東京五輪だった。「(代表メンバー)みんなのフリー打撃や試合の打撃を見て『このままじゃ違う』と。できる範囲の強いスイング、強い打球を心がけていかないといけない。そう思わされた期間でした」。二塁打こそ通算232本と多いが、本塁打は1014試合で52本。自己最多は21年の11本だった。「選球眼や出塁率を評価してもらっている」と念頭に置きつつも「11本を超えられるように」と意気込んだ。

今季の自主トレから打撃マシンを4台に増やした。3勤1休のペースで効率よく打ち込んでいる。「置きティー」では、スタンドを胸の高さまで上げて打つ。「低めより高めの方が打球は上がりますし、抜けてきた変化球などをしっかり打てるように。結果的に長打につながれば」。手が先行気味だったスイングも「体全体で打つこと」を意識している。

3年ぶりのリーグ優勝、日本一奪回の使者だ。藤本監督はすでに「3番左翼」でのスタメンを明言。近藤は「期待通りの活躍、求められている仕事ができるように準備している」とうなずいた。3月のWBCに挑む代表メンバーにも選ばれ「まずはWBCで世界一。恩返しできるように」。日本ハム時代の恩師、栗山監督の胴上げを約束した。南国で語った言葉は、全て熱かった。【只松憲】

○…近藤は、日本ハム時代のチームメートだった有原の加入を喜んだ。1学年上の元同僚と再びプレーすることになり「まず、友達づくりが大変だと思っていたので、有原さんが来てくれただけでとても心強く思います」と笑顔。「リーグ優勝、日本一に向けて、本当にいい戦力が来てくれたなと思います」と、20年までの6年間、間近で見てきた右腕の実力にも太鼓判を押した。

◆徳之島 九州の南側、南西諸島の奄美群島の中央にある離島。面積は約247.77キロ平方メートル。鹿児島県大島郡に属し、徳之島町、伊仙町、天城(あまぎ)町で構成されている。グルメはヤギ汁、青パパイヤ、玉子おにぎりなどが有名。21年7月26日に動植物の多様性が認められ、奄美大島、沖縄島北部及び西表島とともに世界自然遺産に登録された。ソフトバンク近藤が自主トレを行った天城町は2つの闘牛場があり、古くから娯楽として愛されている。高岡秀規町長。

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