ロッテの支配下登録2年目右腕・小沼健太投手(24)が、3年ぶりに復帰の決まった沢村拓一投手(34)との対面に期待を寄せた。

キャンプ地の沖縄・石垣島に先乗りしたメンバー20人による合同自主トレ後に取材に応じ、「真っすぐが速くて、力もあると思う。自分と似た部分もあるので、そういう部分(力強い直球)は聞いてみたいと思います」。救援陣に加わる強力なライバルでもあるが、メジャーリーガーの一挙手一投足を間近で見られることで、プラスになる面を吸収するつもりだ。

昨年3月22日に支配下登録され、同5月にはプロ初勝利を挙げるなど、中継ぎで21試合に登板した。「数字的には2倍以上投げたいですし、昨季は敗戦処理やビハインドの場面が多かったので、勝ちパターンに食い込めるようにしていきたい」と意気込む。

今オフはソフトバンク甲斐野央投手(26)、DeNA上茶谷大河投手(26)らと静岡・草薙球場で自主トレを行った。「甲斐野さんとはスピード系のパワーピッチャーでフォークもありますし、僕が言うのも失礼ですけれど同じタイプ。甲斐野さんからはフォーク、上茶谷さんからはスライダーやカットボールの握り方だったり、どういう意識で投げているのかを聞くことが出来ました」。さらには、同自主トレ中に陸上のやり投げ選手の助言も受け、地面からの力をどうリリースまで伝えるかの勉強にもなった。

前日27日には石垣入り後初めてブルペン入りし、32球を投げた。この日も室内練習場でかなり強めにキャッチボールを繰り返した。下半身をしっかり使った投球フォーム構築のために、ビデオなども撮影しながら確認。「強めに投げないと投げる感覚は戻ってこない。足からの連動を意識してチェックしています。2月1日に向けてアピールしないといけないので、100出せるように残り数日ですけれど仕上げていきたい」。最速150キロ台後半の直球を身につけるためにも、キャンプまでに得た収穫を確認しながらフォームを固めていく。【鎌田直秀】

ロッテニュース一覧はこちら―>