侍ジャパンに選出されている阪神中野拓夢内野手(26)が、マルチ安打&忍者守備で沖縄キャンプを締めくくった。

今季の対外試合初戦に「2番二塁」で先発。早速、4回裏の守備で練習の成果を発揮した。

2死一、二塁で、中前へ抜けそうな楽天安田の当たりをダイビングキャッチ。同じく侍ジャパンのマウンドの湯浅を救うビッグプレーに「まずはセカンドの守備に慣れるというのをキャンプは課題としてやっている。そこは2週間しっかりとやってきたことを、今日は出せたんじゃないか」と胸を張った。

このプレーの直前、捕手からのフォークのサインを確認していた。「左バッターでフォークのサインも見えた。『セカンドゴロ、来るかな』って予測はしていた」。今季は遊撃から二塁にコンバート。それでも「ショートを守ってた時もずっとなので。これからもしっかり継続してやっていきたい」と変わらぬ準備が生きた。

WBCでも緊迫した場面での起用が予想されるが「しっかり緊張感を味わって、シーズンに入っても、それ以上緊張感を感じることはないと思うので、楽しみながら自分のプレーができれば。世界一をとって帰ってきたい」と力強い。

打っては左前打2本で万全を証明。ひとあし先にキャンプを打ち上げ、16日に宮崎入りし17日からの侍ジャパン強化合宿に備える。

○…岡田阪神の“開幕投手”を務めた左腕の桐敷は、3回を投げ、本塁打1本を含む2安打1失点の結果だった。「全体的にはよかった。ホームランは打たれましたけど、切り替えて投げれられました」。3回は1死一、二塁から3番、4番を決め球フォークで連続三振に仕留め、ピンチを脱出。「ああいうところを切り抜けるのは良い練習じゃないですけど、抑えられてよかった」と振り返った。

○…ローテの一角、3年目左腕の伊藤将が16日のフリー打撃で打者相手に初登板する。「左打者の内角、内角高めがどれだけ嫌なのかを確認したいなと思います」とテーマを掲げた。2年ぶりの2桁勝利とプロ初の規定投球回到達を目指す今季。キャンプでは直球をメインに投げ込んできた。「ブルペンでは、結構強い真っすぐが投げられている。状態もいいかなと思います」。つかんでいる手応えを打者相手に確認する。

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