阪神浜地真澄投手(24)が開幕守護神を務める可能性が1日、急浮上した。WBCメンバー湯浅の代役守護神として期待されていた新助っ人の新外国人ジェレミー・ビーズリー投手(27=パイレーツ3A)が、春季キャンプ終盤に右膝の張りを訴え離脱。米国プレー時代の古傷の場所ではないというが、状態について岡田監督は「膝裏やなあ。(回復まで)そら(時間は)かかるやろな。(開幕まで)『絶対治せ』とは言ってない。期限も言うてない」と、開幕1軍の構想から外れたことを示唆した。

ただ、指揮官に一切の焦りはなかった。「まあ(開幕に)いなかったらいなかったで日本人で十分いけるからな」と説明。もう1人の候補だった2年目K・ケラーも調整不足が露呈。具体的な名前こそ挙げなかったものの、代役守護神の筆頭候補して浜地を抜てきする可能性が高まった。2月は3試合に登板し、計3イニングを投げ1失点。同26日の日本ハムとのオープン戦では1回無失点に抑え、岡田監督も「普通に投げとる」と目を細めていた。

この日浜地は甲子園の全体練習に参加し、キャッチボールやダッシュで汗を流した。抑えを任される可能性については「いいポジションで投げたいというのはありますけど、競争も激しいので、まずは開幕に残ることを第一に考えてやっていきたい」と至って冷静。開幕へ向け「キャンプ終盤で(球のキレなど)いい兆しが出てきた。あと1カ月そこを詰めていきたい」。昨季勝ちパターンの一角を担い、52試合の登板で21ホールドを挙げた背番号36。7年目で初の大役抜てきへ、開幕まで快投連発だ。【古財稜明】

▽才木(6日侍ジャパン戦に先発し、4回を投げる予定)「力試しじゃないけど、代表相手にどういう投球をできるのか、すごく楽しみです。もちろん全力で抑えにいくし、結果を出さないといけないけど、ワクワクしています」

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