阪神OB左腕、下柳剛氏(54)がプロデュースした「シモ流おつまみチャーシュー」(800円・税込み)が4日オープン戦オリックス戦から期間限定で甲子園に登場する。

球場内の「ストライク軒」で発売される。料理好きの下柳氏が、試行錯誤を重ね、隠し味にはちみつを入れたビールのつまみにピッタリの味わいに仕立てた。第1時岡田政権で活躍した同氏が岡田彰布監督(65)にエールを送った。

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下柳氏がプロデュースした料理が甲子園で食べられる。その名も「シモ流おつまみチャーシュー」。豚肉の肩ロースブロックをオリジナルの煮汁でしっかり煮込んだ逸品だ。下柳氏は「岡田監督にもぜひ食べてもらいたいですね。中は軟らかくてジューシー。肉の赤身もしっかり感じられます」と話す。

隠し味は煮汁に入れる「はちみつ」だ。「いろいろ試しました。肉をコーティングして栄養を逃さない。砂糖よりも体にいいですからね」と笑う。切った表面をバーナーであぶって焦げ目をつければ完成。「このひと手間で歯ごたえがいいんですよ」。44歳まで現役を続けた通算129勝の鉄腕サウスポーは、両親が共働きで、小学生のころから料理をつくり始めた。漁師の祖父を見よう見まねで魚のさばき方も覚えたという。

コロナ禍の20年、CS放送GAORAで「シモ’Sキッチン」をスタート。おうち時間を楽しんでもらえるようにと、自宅キッチンを舞台に、料理をつくってきた。シーズンオフのみの企画だったが現在も続く人気企画になった。

野球解説者、阪神OBとして2月のキャンプも見守ってきた。「僕らの時と違って、岡田監督が選手と話すことが増えた」と第1時政権時との違いを話す。「若い選手に岡田イズムをできるだけ早く浸透させたいんだと思いますね」とその意図を感じている。「投手はそろっている。野手もポジションをハッキリさせて外野争いは激しい。野手のレベルも上がっている。いいシーズンになるんじゃないか」と、戦力的にも十分に「アレ(=優勝)」を狙えると見ている。

「アレした時に、ビールとこのおつまみチャーシューでぜひ乾杯したい」。18年ぶりのアレを祝う美酒と一緒に食べる瞬間を楽しみにしている。

◆シモ流 おつまみチャーシュー

【材料(4人前)】

 

・豚肉肩ロースブロック 500グラム

・水 100ミリリットル

 

(調味料)

・しょう油 100ミリリットル

・タマネギ 2分の1個

・みりん 50ミリリットル

・酒 50ミリリットル

・だしの素 2分の1袋(3グラム)

・はちみつ 70グラム

・ショウガチューブ 3センチ

・塩こしょう 適量

・にんにくチューブ 3センチ

・長ネギ 10センチ

 

【レシピ】

<1> 糸で縛って売っている肩ロース肉にフォークをつかって穴を空ける

<2>表面に塩こしょうを塗って圧力鍋に油おおさじ1を入れ表面をしっかり焼く

<3>煮汁つくり 調味料と一緒にはちみつも投入。肉が柔らかく仕上がりコクも出る。長ネギ、タマネギも加える

<4>強火で煮立たせる

<5>加圧

<6>蒸気が出てきたら弱火で加圧20分

<7>中火にして煮汁をからめながら煮詰める

<8>切った表面をバーナーであぶって完成

※詳しくはGAORA「シモ’Sキッチン」をご覧ください。