開幕投手に指名されている日本ハム加藤貴之投手(30)が先発し、5回1安打無四球無失点と好投。仕上がりの良さをアピールした。

5回48球、打者15人をほぼ完璧に抑え、「本番を想定して1人1人のバッターに向かって投げられた。思い通りコントロールもできているし、フォームもいい感じ」と手応えを口にした。

軽快な守備も披露した。3回1死一塁、投前のゴロを捕球し、振り向きざまジャンピングスローで二塁へ送球。併殺にした。自身の好守にも「野手がしっかり1つ1つアウトを取ってくれたおかげ」とチームメートに感謝した。

着々と開幕準備を整える。前回登板の8日ロッテ戦は、4回3安打1失点。「ストレートが気持ち悪い」と感覚的な課題を挙げていたが、この日は、90キロ台の遅いカーブと138キロのストレートなどを織り交ぜ、西武打線を翻弄(ほんろう)。2度目となる伏見とのコンビも万全で「配球は任せますと伝えていた。どんどんストライクで勝負できたし、ストレートの気持ち悪さもなくなった」と振り返った。

前日14日から声出しが解禁された。新球場マウンドで声援を浴びながらの“予行演習”を終えた。「去年と違い声援もあって、野球をやっている感じがした。マウンドも投げやすいっす。後はこの状態を保っていけるように」。30日の開幕までの登板予定は1試合。残り2週間で、さらにギアを上げ、新時代1勝を引き寄せる。【永野高輔】

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