楽天石井一久監督(49)が、島内宏明外野手(33)の起用法について明かした。昨季は141試合、21年は101試合で4番打者として先発起用していた。しかし、これまでオープン戦17試合中、15試合で浅村が4番を務めている。指揮官は島内の4番起用について「あまり考えてない。全体的なバランスを考えて、去年は島内が4番に入った」と説明した。

昨季までは助っ人野手の不振や離脱が続き、日本人選手のみで打線を作ることが多く、島内、浅村に頼る比重が大きかった。しかし、今季は2年目のギッテンスや、新外国人のマイケル・フランコ内野手(30=ナショナルズ)が、オープン戦で好調。ポイントゲッターとして期待される打者が増え、これまでよりも打線の厚みが出てきた。

島内は高い出塁率と二塁打が多いのが特長。特に出塁率は昨季、3割7分3厘とリーグ4位で、21年も3割8分5厘と、安定した成績を残す。浅村、フランコ、ギッテンスらに打席が回る前にいかに走者を置けるか-。島内にはチャンスメークとしての役割が期待されそうだ。石井監督は「いいバッターなので、1試合で打順が回りにくいところには置かないです。1試合の中で打席を多く重ねるバッターだと思う」と、上位での起用を示唆した。