西武山川穂高内野手(31)ら侍ジャパンを乗せた便が成田空港に着陸したのは、23日午後3時過ぎだった。

山川は疲れていた。

「昨日がやばくて。昨日は誰ともしゃべりたくなかった。本当に。今日は別に。昨日は本当にきつかったな」

ビジネスクラスとはいえ、16時間、空の上。飛行機に乗る前でもいろいろ。

「決勝戦やって、シャンパンファイト諸々やって、ホテル着いたの夜中3時半くらいなんすよ。出発7時半なんすよ。まずその時点で寝れないし。荷物出しを全部自分でやって、空港でずっと待って、飛行機16時間乗って、着いて記者会見して、総理官邸行って。やばいっすよ。やばかったっすよ、まじ」

家に着いた。

「昨日は夜、焼き鳥を食べて。(米国では)ハンバーガーしかなかったので。何時だろう。12時くらいに寝て」

帰国翌日となる24日は休むはずだった。しかし。

「今日は6時に起きて、ずっと起きっぱなしで。最初は今日来るつもりなかったんですけど、6時に起きて。平石さん(ヘッドコーチ)に連絡して、打周り入れてくださいって言って、入りました。気持ちよくバッと起きたんで。もうちょい眠いなとかも別になくて、バッと起きて。娘と10時11時くらいまで遊んで」

午後1時過ぎにはグラウンドに立ち、ジョギングして、ノックを受けて、フリー打撃では37スイングで15本のサク越え。140メートル級の当たりもあった。

「朝起きた時は行けると思ったんですけど、いま考えると、やめといても良かったかなと。疲れたっす。帰りたいっす、今日」

笑いながらロッカールームへ入る前、立ち止まって、12分間も報道陣に“神対応”した。

25日のDeNA戦には出場する予定で「打席の内容次第で、2軍の試合ももしかしたら行かせてくださいと言うかもしれないし」。強烈なバイタリティとともに、山川穂高がライオンズに戻ってきた。【金子真仁】

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