腰の張りでWBC日本代表から外れた広島栗林良吏投手が、実戦復帰した。ソフトバンク戦の6回に登板。先頭栗原に初球真っすぐを右翼前に運ばれるも、後続はいずれもゴロアウトに打ち取った。1回11球を投げ1安打無失点。最速は151キロを計測した。見守った新井監督は「ちょっと安心した」と胸をなで下ろした。

6日の阪神との侍ジャパン強化試合以来の登板は、今年NPB公式球を使った初めての登板だった。栗林は「ゼロで抑えられたことは良かったですけど、真っすぐも自分の満足する球ではなかったので、自分の投球ができるようにしたい」。上々の再出発にも首をひねる。打者を差し込み切れなかった直球、鋭い変化をしなかったフォークの精度向上などを課題に挙げた。

コンディションに問題がなければ、オープン戦最終戦の26日ソフトバンク戦に登板する。調整期間は限られている。「調整できる、できないは分からないですけど、するしかないと思っている。マイナスにはとらえず、プラスに捉えて取り組んでいければなと思いますし、マイナスに考えることは何もないのかなと思います」。投げたくても投げられなかったWBC離脱を糧に、広島の守護神として臨むシーズン開幕に備える。【前原淳】

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