昨季のパ新人王、西武水上由伸投手(24)が調子を上げてきた。

7回に登板し、この日すでに3安打のDeNA林を力ない二飛に打ち取ると、同じく2安打の3番楠本をスライダーで空振り三振に。4番ソトも中飛。危なげなく3人で抑えた。

今季初の実戦となった宮崎・南郷キャンプでの紅白戦は2/3回で6失点。1イニングももたないほど打ち込まれ、その後も被安打が目立っていたが、ここに来て横の揺さぶりと躍動感が戻ってきた。

松井稼頭央監督(47)も「まっすぐのスピードも上がってきたと思いますし、スライダーにしてもそうですし、マウンドで相手に向かっていく姿も非常に良くなってきたかなと思いますね」と評価。今季も60試合以上の登板を目指す水上は、登板後に「あとは球速がもう少し上がってくればいいと思います」と今後の調整を見すえていた。

○…開幕投手に内定している高橋光成投手は「中6日」を選ばなかった。開幕戦1週間前のこの日、DeNA戦に登板せず。「悪いところはないので。もう仕上がってます。いつでも行ける準備はできているので」と話した。最終調整から中6日で開幕へ、という既成概念を外した。「投げる前はこうしなくちゃいけない、ブルペンは2日前に入らなきゃいけないとか、それもいらないんじゃと疑うくらい、いろんなことをやってみたい気持ちが」。自分なりの調整方法で、3年連続の開幕マウンドへ向かう。

○…守護神候補の増田が今季初めて1軍で実戦登板した。1回を2奪三振、投じた9球のうち直球3球で空振りを奪うなど、球が走った。右肩のケアで調整が遅れていたが、開幕に間に合いそうだ。この日は140キロ台中盤だった球速は「もう1段階上がるかなと思います」とし「僕の場合はチャンスがみんなより短いので、少しでも印象に残ってくれたら」と9回の男を目指していく。

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