準備万全。広島栗林良吏投手(26)が30日、マツダスタジアムで3年目開幕に向けて最終調整を行った。

投球間で相手を立たせた力を入れた投球後、ブルペンで投球練習。侍ジャパン離脱からチーム合流後、2度目の実戦登板で感じたズレを修正した。「改善するところが分かったので、今日は感覚も良かった。制球を含めて自分のイメージした通りの球を投げられたので、状態は上がってきたのかなと思います」。好感触を得て、開幕戦を戦う東京へ向かった。

栗林は日本代表として出場したWBCで、1次ラウンド初戦9日の中国戦中に腰に違和感を覚え、準々決勝に向けて調整していた中で登録から外れることとなった。14日から広島で再始動。26日まで2試合の実戦登板を踏んだ。28日の登板後には「体全体で強い球を投げるようにしていかないといけない」と修正点を挙げていた。開幕に向けて、改善がみられたことは大きな収穫となった。

鳴り物での応援が復活した今季、本拠地の登場曲を米大リーグ・メッツの守護神ディアスが使用する「Narco」に変えた。トランペット音とともに球場全体が盛り上がる曲で米国でも人気を誇る。春季キャンプ中に新井監督との会話の中で今年採用することが決まったという。「応援団の方に弾いて欲しいなと思いますけど、まず自分の結果が大事だと思いますので、結果を出して弾きたいなと思われるように頑張ります」。敵地神宮での開幕カードでいいスタートを切り、本拠地開幕戦に弾みをつけたい。【前原淳】

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