日本ハムはロッテ1回戦(ZOZOマリン)で逆転負けを喫し、今季初の連敗となった。初回に4番野村佑希内野手(22)のチーム1号となる3ランで幸先よく先制も、2回以降は劣勢の展開。6回の守備ではダブル失策で失点するなど、序盤のいい流れを生かせなかった。新庄剛志監督(51)は「下を向くことはない」と失敗を糧に、長いペナントレースで取り返すことを期待した。

新庄監督は逆転負けを喫した試合後に、自ら切り出した。「あの、セカンドけん制の、ああいうミスをしていたら相手のピッチャーのプレッシャーが全然変わってくる。ああいうところのミスを防いでね…」。

振り返ったのは1点ビハインドの6回1死二塁の守備。2番手で登板した鈴木が二塁へ、けん制球を投じたが、大きくそれて中堅へ。さらにカバーに入った五十幡がまさかの後逸。2つの失策が重なって、チームは6点目を失った。

現役時代に中堅を守っていた新庄監督には、2つ目のミスとなった五十幡の失策の原因が、よく分かっていた。「五十幡君も、慌てるっちゃ慌てるんですけどね。(進塁を目指した二塁走者を)サードで刺しにいきたいから、そこで目がサード方向にいってボールを見ていない」と指摘。五十幡も、その点を反省した。

五十幡 二塁走者の動きを見た時に(三塁でアウトに)いけるかなっていうのがあった。そこで、先にしっかり捕球をする前に…。まずは基本的に捕ってからなので、その一連の流れを確認しながら明日以降はやりたい。

新庄監督も「これは経験していかないと、学んでいかない」と、今後の糧としてくれることを願った。

試合は初回に4番野村の1号3ランで先制。主導権を奪ったはずの試合だったが、先発ポンセの乱調や、3回無死一、二塁の守備ではバントシフトで前へ猛ダッシュした一塁手の清宮が二塁走者の三塁封殺を狙って失敗(記録は犠打野選)するなど、悔しい展開で今季初の連敗。それでも、まだ開幕から4試合目。新庄監督も「下を向くことはないです」と言い切った。優勝だけを目指す今季は、1つの敗戦を引きずってはいけない。しっかり切り替えて、WBC帰りの伊藤が今季初先発する5日は、まず連敗を止める。【木下大輔】

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