阪神ドラフト1位の森下翔太外野手(22)が5日、全勝での甲子園帰還を誓った。開幕4連勝の勢いをぶつける予定だった広島戦は雨で中止。6日のカード最終戦をものにすると、5戦全勝で本拠地開幕を迎えられる。

「やっぱり(6日に)勝って甲子園戻れれば、いい流れで甲子園でも試合できると思う。なんとかこの広島、勝ちで終わりたい」。

セ界を2連覇中のヤクルトはこの日一足早く5連勝を決め、いきなり首位攻防戦になる可能性も十分ある。阪神が全勝なら、さらに勢いをつけてぶつかることができる。しかも互いに全勝同士なら、今季から声出し応援が解禁される甲子園の大盛り上がりは確実。森下にとっても甲子園デビューとなる一戦だけに、まずは鯉料理でしっかり景気づけといきたい。

現在3戦連続打点中で、主砲大山と並びチームトップタイの5打点をマーク。得点圏打率は5割を誇り、4試合16打席で三振は0と、新人らしからぬ勝負強さと選球眼を発揮し、開幕ダッシュに大貢献している。新人ながら人気球団のレギュラー。プレッシャーによる「気疲れ」を問われると「そこまでないです。試合中は緊張もしますけど、そこまで。すごくやりやすい雰囲気でやらせてもらっているので、そこの疲れはまだないです」と明るく言った。

この日はマツダスタジアムの室内で試合前練習に参加。中止は試合開始30分前の午後5時30分に発表された。「どっちでも大丈夫。やっても準備できていましたし、やらなくても明日に備える切り替えができる」。プロ入り初の中止は突然だったが泰然自若。「何も考えず、ゆっくりしたいと思っています」。オンとオフの切り替えもばっちりだ。心身をリフレッシュして、まずは4戦連続打点を目指す。【波部俊之介】