阪神が先発ローテーションを再編することが25日、分かった。雨天中止となったこの日の巨人戦(甲子園)に先発予定だった西勇が、26日の同戦にスライド。伊藤将は当初の予定から変わらず27日の同戦に今季初登板初先発する。26日に先発予定だった大竹は、28日金曜日のヤクルト戦(神宮)に向かう。開幕戦から中6日で金曜日に投げ続けてきた青柳は、中10日で5月2日の中日戦(甲子園)に回ることとなった。

青柳は今季、4試合で1勝2敗、防御率4・95。直近2試合はともに5回をもたずノックアウトされている。前回21日の中日戦は今季最短となる2回2/3で4失点。岡田監督は「コントロールよ」と改善点を指摘していた。昨季投手3冠の開幕投手を動かす決断を下し、復調を待つ。

青柳は24日の投手指名練習の全体練習後、安藤1軍投手コーチを相手に“おかわり”でキャッチボール。「自分がダメな時のチェックポイントがある」とフォームを入念に確認していた。この日は、通常なら登板2日前に入るブルペンで異例の熱投。「青柳が一生懸命投げとるから。伊藤(のブルペン)が終わって帰ってきたけど、また青柳が投げとる」と指揮官の目にも入っていた。背水のマウンドへ向け必死の調整を続けている。

エースの登板をずらすことができるのも、大竹が好調だからこそ。現役ドラフトで移籍した左腕は今季2戦2勝。いずれも雨天中止により当初の登板日からずれても好投しており、安藤コーチも「(スライドは)そんなに苦にしてなさそうなんで」と信頼を寄せる。岡田監督も「慣れたとこで投げてもええけどなあ、大竹は」と話しており、早大時代に慣れ親しんだ神宮のマウンドに凱旋(がいせん)することが決定。かつての庭で、阪神の移籍選手で史上初となる初登板から3戦3勝を狙う。