日本野球機構(NPB)は11日、3、4月度「大樹生命月間MVP賞」を発表し、ロッテ佐々木朗希投手(21)が受賞した。

佐々木朗は4試合に先発し、3勝0敗。防御率1・00。27イニングを投げ38奪三振と圧倒的な内容を継続し、開幕から20イニング連続無失点も記録した。

「今シーズンも良い形でスタートを切ることが出来て良かった。(WBCで)試合中の気持ちの持ち方だったり、いろいろ自分の中で感じるものがあったので、うまく試合の流れを感じながら、打者との勝負を楽しく投げることが出来たかなと思います」

4月6日の今季初登板では日本ハムを相手に6回1安打11奪三振無失点。同14日にはオリックス山本由伸投手との「WBC先発4本柱」対決での投げ合いを、7回1安打11奪三振無失点と制した。28日のオリックス戦では初回に失点したものの、5回以降に日本人最速タイ165キロを4度もマークするなど、ロッテファンのみならず、WBCから続く球界の人気沸騰の中心を担った。

投球内容には「昨年と違うところはスライダーが良くなって、そこが効果的に働いているかな」と自己分析。山本との投げ合いにも「お互い負けられない試合で、チームとしてもすごく大事な試合だと思うんですけれど、その中で守り抜けた。そこに関してはすごく去年からの成長かなと思います」と振り返った。【鎌田直秀】