阪神加治屋蓮投手(32)がプロ10年目で初セーブを挙げた。1点差に迫られた9回2死走者なしでマウンドへ。打者は代打中田。対右打者の被打率1割台の“右打者殺し”の右腕は「思い切って自分のいつも通りの仕事をやるだけだなと。1発だけ気をつけて、自分はゴロピッチャーなので、自分のボールと誠志郎のサインを信じて、思い切っていきました」。最後は142キロフォークで空振り三振に仕留め試合を締めた。

急きょ準備した。3点リードの9回は浜地が1死一塁のところで降板。直後、及川がブリンソンに2ランを浴びていた。加治屋は、及川がマウンドに行った時点でブルペンで準備開始。「中田翔さんに回ったら、いくよってことで」。狙い通りに仕留めた。

ソフトバンク時代の同僚でもある大竹の6勝目も守った。「大竹があれだけ、点が入っていた時に喜んでいたのはブルペンのモニターにも映っていた。なんとかチームにも大竹にも絶対勝ちが必要だと思ったので、思い切りいきました」。今季18試合で防御率0・00。頼れる右腕にセーブが舞い込んだ。