ソフトバンク増田珠内野手(24)が確かな手応えをつかみ、早期1軍復帰を目指している。

2軍戦に「7番右翼」で先発出場。3回の第1打席、オリックス下手投げ右腕村西の外角カットボールを中前へ運んだ。「粘っているうちにタイミングを合わすことができた」。カウント2-2からの8球目にしぶとく反応した。5回は内角直球を引っ張り左翼線へ二塁打。2打数2安打と結果を残し、5日に2軍へ合流してから44打数15安打、打率3割4分1厘と1軍昇格へ猛アピールを続けている。

好調の要因を自らこう分析する。「集中して打席に入れている。余計なことを考えていない」と言う。高卒6年目を迎えた今季はオープン戦の最終戦で2軍降格を告げられた。4月19日に1軍昇格即スタメンで1号ソロを含む、2安打2打点もその後はふるわず、通算1割7分4厘と1軍定着とまではいかなかった。「1軍、2軍に行ったり来たりで、投手との対戦に集中できていない自分がいた。そこに気づいて、『ヒットを打ちたい』とかの欲を押し殺して今に集中できている」と納得の表情を浮かべた。

先輩で主砲の柳田からは「自分の力を磨くことだけを考えろ! 他人の結果を気にしているうちは三流だ!」との金言をもらったという。増田は「その言葉を胸に、日々頑張ってます」と力を込めた。無心で地力をつけ、再び、1軍の晴れ舞台にたどり着く。

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