楽天がチームの連敗を5で止め、交流戦明け、最初の勝利を挙げた。7回1失点の田中将大投手(34)を、打線が小刻みに加点し援護した。2回の先制打は、山崎剛内野手(27)。その山崎に代わり、前日に今季初スタメンを果たし2安打した村林一輝内野手(25)は、この日も2安打に1犠打1盗塁と活躍した。

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2回2死二塁、山崎はソフトバンク和田のスライダーを左前に落とした。「先制できて良かったです」と短い言葉に喜びを込めた。前日の西武戦では遊撃スタメンの座を村林に譲り、出番がなかった。悔しさはあったはず。翌日の第1打席で、すぐに結果を出した。

前日に今季初スタメンで2安打した村林は、この日は三塁で先発出場。山崎に続く8番を打ち、2安打1犠打1盗塁。5回は先頭で右前打を放ち、二盗を決め、辰己の二塁打で生還。7回無死一塁では犠打を決め、3点目につなげた。レギュラー確保へ、2試合続けてアピールした。「自分のできることをすることで、チームの勝ちに貢献できる。常に心がけていることです」と胸を張った。

石井監督は「(山崎がスタメンに戻り)村林も、いい感じでプレーできている。お互い、切磋琢磨(せっさたくま)してやっていければいいと思います」と目を細めた。チーム内競争が、最下位脱出につながるはずだ。

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