試合には敗れたものの、西武中村剛也内野手(39)が史上56人目のプロ通算2000試合出場を達成した。

01年ドラフト2巡目で大阪桐蔭から入団。ここまで現役最多462本塁打を放っている。同年ドラフト4巡目で育英(兵庫)から入団し、すでに21年6月12日に2000試合出場に到達している栗山巧外野手(39)は「おめでとう、のひと言です」と祝福した。

ともに同一チームひと筋での同期入団コンビの2000試合達成は、史上初となる。栗山は「初でしょう。これはなかなかすごいことだと思います」とコンビでの偉業に胸を張った。

“真獅子の骨牙コンビ”とも呼ばれる。中村のことは入団時から「サンペイ」と呼んでいる。

「僕と比べたら、若干ケガ多かったと思うんで。やっぱりあの体やし。誰もができないような打撃のパフォーマンスとかをできるプレーヤーなので、そういう意味で積み重ねてアベレージで試合出ていくってなかなか大変なことだと思うんです。求められるのがそこってことだから。そういう意味ではケガも乗り越えて。精神的にもより強くなっていってね。それはあらためてすごいなと。僕の場合はなんかこう、こつこつみたいな、アベレージで毎試合何ができるか、みたいな感じの積み重ねやったけど。彼の場合また違うと思うので」

選手としてのタイプは違えど認め合い、もう22年目になる。ともに不惑、40歳になる1年。中村は長打力で、栗山は出塁率で、若く発展途上のチームを下支えしている。これからの2人は-。

「いや、もう、別に仲悪くなるかもしれないし(笑い)。これ以上に仲良くなることはないと思いますし(さらに笑い)」

ずっと隣り合い、違うやり方で積み重ねた。2人だけの尊い記録が生まれた。【金子真仁】

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