岡田虎が11残塁の拙攻で今季10度目のゼロ封負けを喫した。チームは9安打を放つも、あと1本が出ず。6度の得点圏で9三振とバットがクルクル回った。6番佐藤輝明内野手(24)は4回、6回と2度の好機で2打席連続の空振り三振。終盤8回に右前打を放つも、5日の再昇格後は打率1割1分5厘と低空飛行だ。2位DeNAとは2ゲーム差。後半戦の再進撃へ。頼むテルよ、はい上がれ!

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佐藤輝は一塁ベース上で、激しく両手を3度たたいた。3打席凡退で迎えた8回1死一、二塁。追い込まれてからの6球目、甘く浮いたフォークを強振し、打球は猛スピードで一、二塁間を突破して右前へ。自身9打席ぶりのヒットで1死満塁の大チャンスをつくったが、渡辺諒が中飛。2死から木浪が右中間への大飛球を放つも、フェンス手前で右翼手に捕球された。

打線は9安打を放つも、再三訪れた好機をモノにできず、今季10度目の完封負けに沈んだ。DeNAの継投に計13三振を奪われ、6度あった得点圏ではまさかの9三振。打球が前に飛ばなかった。岡田監督は「いやあ、今日はもうボール球を振りすぎやなあ。ワンバウンドを。ノーアウトで出てもなあ。前に進めへんもんなあ」と頭を抱えた。

佐藤輝も1本こそ出たが、トンネルから抜け出せない。4回1死一、二塁では、石田の外角低めスライダーを振らされ、6回には同場面で森原の外角高め直球を捉えられず、連続の空振り三振。指揮官は「もっと早く打ってたら先制点になっているわけやからな。そういうことやろ?」と苦言を呈した。1本を浮上のきっかけに? との問いには「そらもう本人やんか。俺にいう言葉じゃないよ」と、吐き捨てるように言った。

今季は6月25日には不振などにより2年ぶりの2軍降格。近本の故障離脱もあり当初より2日前倒しして最短昇格も、状態は変わらない。再昇格後は7試合で26打数3安打、打率は1割1分5厘と沈黙し、通算打率も2割1分7厘にとどまっている。今カード前の10日には、背番号8の状態を不安視した岡田監督が「終わってしまうか、終わらんかやろ。もっとええ選手で、あかんようになったのいっぱいおるやんか」と厳しいゲキを飛ばしていた。

貧打拙攻により、ついに「内弁慶」が崩された。今季DeNA戦は互いにホームで負けなしだったが、阪神の連勝は8でストップ。2位DeNAとは2ゲーム差に縮まった。佐藤輝は今後に向けて、「いいときは1球で仕留められるので。そこまで持っていくためにもしっかり調整したい」と引き締めた。上昇気流に乗るには、佐藤輝の復活が欠かせない。このまま「終わる」わけにはいかない。【古財稜明】

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