広島栗林良吏投手(27)が9回を3者凡退に抑え、9セーブ目を挙げた。

前日26日ヤクルト戦の登板では、2死から青木への頭部への死球で退場となった。一夜明けたばかりのこの日、試合前練習から新井監督から起用を告げられていた。迎えた9回は、3点リードのセーブシチュエーション。先頭の代打宮本には3ボールとした。それでも「やっぱり自分もチームの一員ですし、しっかり監督の期待に応えたいという気持ちも強かった。その気持ちがあったからこそ、3ボールから粘れたのかなと思います」と右腕を振った。2球ストライクを投じてフルカウントとすると、最後は力強い152キロで押して三ゴロに打ち取った。村上、オスナと続く中軸には、それぞれ1球で打ち取り、指揮官の起用に応えるセーブで10連勝を締めくくった。

前日死球を当てた青木には、ヤクルト関係者から連絡をもらって直接、わびた。「大丈夫だよ」という返事をもらったのの、この日も欠場した状態を気にかける。「まだプレーができてるわけじゃないので、そこだけ。早く元気にプレーしてほしいなという気持ちと、(恐怖心など)何もなければいいなっていう気持ちがあります」。勝利に貢献しながらも、笑顔は控えめだった。

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