ヤクルト小川泰弘投手(33)が今季最多113球、7回8安打2失点の粘投で5勝目を挙げ、連敗を5で止めた。プロ通算97勝目で節目の100勝まであと「3」に迫り、通算1500投球回にも到達。本拠地のお立ち台で「体的にしんどいところだったけど、何とかチームのために力を振り絞る思いで投げました」と振り返った。

味方が1点を先取した直後の2回に3連打を浴び、たちまち同点とされた。なんとか1失点で踏みとどまると、ベンチで珍しく高津監督に声をかけられた。「投球に対する意識ですね。誘うのか、勝負に行くのか、慎重に行くのか…。言われたことで冷静になりました」。指揮官は「コラッて言いました」とニヤリ。この“ゲキ”で気合を入れ直した。140キロ台中盤の直球と、最も遅いボールは94キロだったチェンジアップで、約50キロの緩急を駆使し自身後半戦2連勝。節目の100勝へ「1つ1つ、目の前の試合を頑張りたい」と、冷静に足元を見つめた。【鈴木正章】

▽ヤクルト高津監督(課題の本塁打以外での得点に)「ヒットを打たなくても点が入る(7回1死二、三塁から並木の二ゴロで加点)。今日はいろんな点の取り方があって良かった」

▽ヤクルト浜田(6回2死二、三塁から適時内野安打)「必死にバットに当てて、必死に走りました」

▼通算1500投球回=小川(ヤクルト) 29日のDeNA14回戦(神宮)の7回、関根を三振に仕留めて達成。プロ野球184人目。初投球回は13年4月3日の広島2回戦(マツダスタジアム)。

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