2年目左腕の広島森翔平投手(25)が、チームの連敗を3で止めた。自身最長の6回を投げ8安打されながら1失点にしのぎ、無四球で4勝目を手にした。

初対戦のDeNA打線に真っ向勝負を挑んだ。毎回のように走者を出しながら逃げなかった。4回は先頭から4連打で1点を返され、なお無死満塁。それでも崩れることなく、リードを守った。「1人1人しっかりいけた。引きずらずにいけたことが、最少失点でいけた要因じゃないかなと思います」。初めて上がった6回のマウンドも2死から二塁打を許しながら後続を断ち、初めてクオリティースタート(6回以上、自責3以下)も達成した。

自らのバットで貴重な追加点につなげた。1点リードの2回1死三塁。追い込まれながら浜口のチェンジアップに食らいついて二遊間に転がした。三塁走者小園の好スタートもあり、プロ初打点をマーク。チームは直近4試合でリードを2点以上に広げられず、2度の逆転負けを含めて3連敗しただけに、大きな追加点となった。新井監督は「走者をたくさん出しながらも強力打線にしっかりと向かって行っていた。彼もどんどん成長してくれているなと感じます」と目を細める。フレッシュな左腕の奮闘で、首位阪神に再び1ゲーム差とした。【前原淳】

▽広島上本(4番で先制打を含む2安打に1犠打)「みんなも頑張って打っていたし、投手陣もしっかり頑張って投げた。全員で勝ち取ったと思います」

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