楽天小深田大翔内野手(27)が逆転劇を呼び込んだ。

8回に逆転を許し、1点ビハインドとなったその裏、2死三塁で打席が回ってきた。カウント1-2から、ロッテ・ペルドモの低め137キロスライダーを中前へ運んだ。「チャンスで打てていなかったので、なんとか食らいついてやった。抜けてくれて良かった」と胸をなで下ろした。

打撃だけでは終わらない。リーグ2位の20盗塁を誇る足でも魅了した。続く2死一塁、小郷の打席の2球目で迷わず走った。盗塁のサインが出ていたが「クイックタイムとかいろいろあった。思い切ってスタートは切れた」。小郷が左中間へライナーを放つと、快足を飛ばし、一気に本塁に生還した。

プロ野球史上タイの形勢が7度入れ替わるシーソーゲーム。バットと足で勝利に貢献した。3位ソフトバンクと3・5ゲーム差。上位の背中は見えている。8日からの直接対決へ向け、勢いをつけていきたいところ。小深田は「明日からも連勝できるように頑張ります」と闘志を燃やした。【湯本勝大】

▼楽天-ロッテ戦は初回に楽天が先制し、その後は逆転6度のシーソーゲーム。1試合での逆転は6度が最多で、今回のような形勢7転試合は98年8月14日近鉄-ロッテ戦、99年4月29日日本ハム-ダイエー戦、04年9月23日横浜-巨人戦に次いでプロ野球4度目。

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