大敗も惜敗も負けられないソフトバンクにとっては痛恨の黒星であることは間違いない。プレーボール直後に柳田の右前適時打で先手を握ったものの、スコアボードを動かしたのは初回の1点のみ。オリックス宮城攻略に失敗し、逆転負けを喫してしまった。

「試合の中ではこっちが優勢だったと思うし、あと1本というところがね。何とか得点圏で1本というところを意識して試合を運んだけど、なかなかうまくいかない」

試合後、藤本監督が悔しげに振り返ったのは1-1の同点で迎えた4回1死二、三塁の好機。約2カ月半ぶりに先発出場した7番野村大はカウント1-2と追い込まれると147キロの高めの直球にバットは空を切った。さらに栗原の死球で2死満塁としたが、9番甲斐も空振り三振に倒れ無得点。先発和田毅投手に援護点をプレゼントすることができなかった。

直後の4回裏に和田が先頭森に13号ソロを右翼へ運ばれてしまった。6回78球を投げ4安打2失点で降板した和田は「ヒットはしょうがないにしても、ホームランは一番もったいない打たれ方。ホームランではなく0で抑えていれば、また違った展開になったと思う」。勝負どころでの痛すぎる1発。42歳のベテラン左腕は唇をかんだ。

オリックス宮城対策として今季初めて中村晃を先発メンバーから外し、デスパイネ、野村大を起用。藤本監督の戦略は実を結ばなかった。再び首位オリックスとは9・5ゲーム差。「8月反攻」を掲げながら、波に乗れない。お盆を過ぎながら8月は5勝7敗と苦しい戦いが続く。つながらなかった打線、1発に泣いたベテラン和田の粘投を振り返り藤本監督は悔しげに言った。「和田が悪いわけでもないし、だれも悪くない。悪いのはオレだけや」。ホークスにとっては何ともつらい「大阪夏の陣」となってしまった。【佐竹英治】

▽ソフトバンク野村大(4回の好機に空振り三振に倒れるなど3打席無安打)「自分の力不足です。(4回の三振は)思わず手が出た。あそこを我慢できるようにやっていくしかない。読み違いもあった。もっとやっていかないといけない」

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