またも打線の中軸が離脱。広島上本崇司内野手(32)が18日、出場選手登録を抹消された。前日17日の阪神戦(マツダスタジアム)の3回、走塁中に左太もも裏を痛めて途中交代した。試合後、本人は「自分の中では軽傷。テーピング巻いて(試合に)出ます」と意欲を示していたものの、この日広島市内の病院で検査を受けた結果、新井監督が決断。「程度としては深刻ではない。本人は“テーピングを巻いてでも行きたいです、行けます”と言ってくれたんですけど、まずはしっかり治してくれ、と。無理して残り試合ダメとなるより、しっかり治療して早く戻ってきてもらって、また頑張ってもらいたい」。上本の気持ちを理解しながらも、出場選手登録を抹消させることを判断した。代わって中村奨が一軍選手登録された。

 

上本は7月下旬から離脱した西川に代わり4番を務め、秋山が離脱した8月12日からは中堅を守るなど主力の穴を埋めながらチームを支えてきた。新井監督も「替えが効かない選手」認める戦力が、秋山に続き離脱となった。

 

上位争いに加わるシーズン終盤、チームにとって大きな痛手となるが、新井監督は「(一時右脇腹肉離れで離脱した西川)龍馬のときもそうですけど、その都度その都度みんなが頑張って戦ってきたので、今ここにいると思う。チームにとっては痛いですけど、またうちらしく全員野球で乗り切るぞ、という形です」と前を向いた。

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