“豆ちゃん”こと西武の豆田泰志投手(20)が24日、1軍での手応えを冷静に振り返った。

育成選手出身で3年目の豆田は、7月21日に支配下登録を勝ち取った。23日まで6試合にリリーフで登板し6イニング無失点の堂々投球。それでも「いつ打たれても、いつ崩れてもおかしくないピッチャーだなと思っています」と謙遜する。

自身に過度の期待をしないが準備は入念にする。「小さいことでも、野球以外でも心配性です。鍵とか閉め忘れてたりしないかなって」。何度もチェックするからこそ、忘れ物はめったにしない。自分をよく知るしっかり者は「力んだりとか緊張とかプレッシャーとか、あんまり今は感じてないですね」と、いい意味で身の丈の投球ができている。

やたら謙遜するが「最後まで1軍にいたい」と、現在の目標は1軍完走だ。「自分がすごいっていう自信はないですけど、絶対に抑えてやろうとか抑えてやるっていう気持ちはあるんで、絶対に残りの1軍の時間、結果を残そうっていうのはある。マウンド立っちゃえば良い意味で全部忘れちゃう感じなので」。

心配性の豆ちゃんも、マウンドに立てばその性格とは無縁になる。試合前の練習で流した汗を何度もぬぐい「毎日必死で余裕はないかな」と1軍に食らいつく。成長日記を1ページずつ丁寧につづる。【佐瀬百合子】

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