楽天辰己涼介外野手が決めた! 同点の延長10回1死一、二塁で打席を迎えると、カウント1ボールから甲斐野の外角低め157キロ直球を捉えた。フォークを狙っていたが、体が反応。打球は左翼手近藤の頭上を越え、サヨナラの適時二塁打となった。この日は今季本拠地最多の2万6372人が来場。お立ち台では「満員御礼サイコー!!」と叫んだ。

声援が力となった。緊迫した場面での打席も「左耳が千切れるんじゃないかな」と大きな声で押された。本拠地では今季観客動員が伸び悩む時期があったが、V字回復。夏休みが終わった金曜の試合でも、今季一番のファンが集まった。辰己は「経営的にはそれ(満員)を目指していると思う。野球しかやってきていないので、何もできないですけど、ただ、人気だったり、そういうところは貢献できたら」と力を込めた。

この日着用した「FAN’Sユニホーム」では、今季7戦6勝。そのうちの2勝が辰己のサヨナラ打だ。「みんなの笑顔が見たいです」。笑顔でシーズンを終えられるように、まだまだ諦めない。

▽楽天石井監督(3位ソフトバンクとの3連戦初戦に勝利し)「それは大きいです。また明日から弾みをつけて、選手もグラウンドに飛び出してくれるかなと思います」

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