“世界一監督”の愛ある激励を、しっかりと受け止めた。

北海道・社会人大学選抜とのプロアマ交流戦(北海道・栗山町)で4番を務めた日本ハム今川優馬外野手(26)が、先制適時打を含む2安打1打点と結果を残した。

侍ジャパン前監督の栗山英樹プロフェッサー(62)が見つめる中、5回2死一、二塁から右前に落ちる二塁打で試合の均衡を破ると、7回1死では左前打。「感慨深いものがあった。当時、プロを目指してアピールに必死だった。初心を思い出しました」。東海大北海道4年だった18年夏。同じ場所で、選抜チームの一員としてルーキー清宮を擁した日本ハム2軍と対戦した。プロになって再び同じ舞台に戻ってきた。

94試合に出場し10本塁打を記録した昨季から一転、3年目の今季は24試合の出場にとどまっている。故障離脱もあり、なかなか1軍に上がれない中、視察した栗山氏からは「もっと必ず出来るはず。こんなもんじゃないでしょ」と励まされた。「この世界は1軍で勝負してナンボ。気持ちを切らさずに1試合でも多く1軍で活躍したい」と、今川は“その日”に備える。【中島宙恵】