<ソフトバンク7-3ロッテ>◇7日◇ペイペイドーム

ソフトバンクは嶺井博希捕手(32)に移籍後初の決勝アーチが飛び出し、3カード連続の勝ち越しを決めた。同点の4回1死走者なしで、ロッテ・メルセデスのチェンジアップを左中間スタンドに運んだ。今季2号ソロで、沖縄尚学-亜大でバッテリーを組んだ先輩の東浜に約3カ月ぶりの6勝目をプレゼント。貯金を「2」に増やし、2位ロッテと2ゲーム差に迫った。

  ◇  ◇  ◇

嶺井には独特の感性がある。ハスキーボイスと琉球弁が混じった声は、しばしば他人から「聞こえづらい」と言われる。「何年もこの声と付き合ってるので、相手の顔を見ただけで『あ、この人いま僕が何を言ってるのか聞こえてないな』って分かります」。本人はそう苦笑いしていたが、試合では体を大きく使ってチームを鼓舞する意識がついた。この日もピンチで東浜に向かって胸をたたき、ゲキを飛ばす姿があった。

愛称「バウ」の由来は「こんな声なので『バウバウバウバウ』って聞こえるらしい。それが由来です」。移籍1年目の今季はすでに終盤戦だが、まだナインに「バウ」は浸透していない。「ファンのみなさんも報道陣のみなさんも、バウって呼んでくれて大丈夫ですよ」。鷹党のみなさん、スタンドから呼びかけてみてはいかがでしょうか。【ソフトバンク担当=只松憲】

【スライドショー】ソフトバンク嶺井が本塁打パフォーマンス「バウ、バウ、バウ」ポーズを披露!