ロッテが0封負け目前から食らいつき、延長12回の末に逆転勝ちした。

0-1の9回2死二塁、安田尚憲内野手が同点打を放った。西武クリスキーの直球を一、二塁間に転がす。猛チャージからの送球の間、和田が大激走のヘッドスライディングで本塁を陥れた。安田は「何とか西野さんに負けを付けないように。気持ちで打ちました」。8回1失点と力投した右腕の負けを消し、5カードぶりの勝ち越しを呼んだ。

結婚していたことを11日に発表後、初の安打となった。不振が続き、3試合欠場する間に打撃コーチと特訓。好調だった今季前半の映像を見て感覚を探った。「久々のスタメン。しっかりアピールしなきゃいけない」と、同じく12日以来の先発だった藤原とともに安打を記録した。

吉井監督は「追試ですね。あんなもんじゃないです、彼らは」と満足しなかったが、勝負に出た指揮官に選手が応えての逆転劇だった。代走の和田と友杉はともに積極走塁で生還。「あそこで1点取らないと引き分けか負け。バントの方が確率が高い」と延長12回に安田の代打に立った柿沼も、きっちり犠打を成功させた。19日からは敵地でオリックス2連戦。連敗なら優勝が決まる。一戦必勝で、胴上げを阻止する。【鎌田良美】

 

▽ロッテ西野(9勝目は付かなかったが8回1失点の好投)「ブルペンから調子がよくなくて、どうなるかなと思ってたんですけど、しっかり立て直してゲームをつくれたのはよかった」

▽ロッテ横山(延長11回に登板。2死二、三塁のピンチを切り抜けて2勝目)「おとといふがいない投球をしたので、今回は抑えてやろうって気持ちで投げました」

▽ロッテ小島(19日のオリックス戦に先発)「ビジター6連戦で移動も続き、シーズン終盤戦で皆さんの疲れもたまってきていると思うので、1回でも1人でも多く投げられるように頑張ります!」

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