中日が8年ぶりにドミニカ共和国で行われるウインターリーグへの選手派遣を復活させた。鵜飼航丞外野手(24)、上田洸太朗投手(21)の2選手が10月上旬から同国へ渡る。同国へのウインターリーグ派遣は15年を最後に出場枠の問題もあり休止。復活へかじを切った立浪監督は「向こうでいろんなものを感じ取って欲しい」と若竜の背中を押した。

中南米での武者修行が復活した。04年から15年まで休止期間も含めて延べ20人以上を派遣。山井、浅尾、藤井ら11年までの常勝軍団を支えた選手も巣立った。2年目鵜飼は今季40試合3本塁打5打点、打率1割6分5厘。和製大砲の期待も1軍定着できていない。高卒3年目上田も昨季は8試合先発し1勝5敗、防御率2・83の成績を残したが、今季はリリーフ13試合、防御率4・50に止まっている(成績はともに2日現在)。

過去の派遣にはコーチやトレーナーも同行したが、今回はドミニカ共和国に自宅があるルイス通訳兼渉外担当だけが同行。所属チームも鵜飼、上田は別で単独行動になる。指揮官も「レギュラーを取るためには競争、ハングリーさも必要。何か成長して帰ってきてほしい」と海外武者修行の成果を期待する。

選手契約が継続されれば、12月下旬までリーグ戦は続く。鵜飼は「ハングリー精神で最後まで生き残る」と、飛躍へのチャンスに前向き。「レギュラーを取る選手は自分で取る」(立浪監督)。就任3年目の反攻へのキーマン2人が、近日中に出国する。

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