巨人が11日、大久保博元打撃チーフコーチ(56)が今季限りで退任することを発表した。

同コーチが都内の球団事務所を訪れ、Bクラスに終わった反省点を球団と共有した。

今季、打撃チーフコーチに就任すると、シーズンを通してアーリーワークを続けるなど「デーブ改革」を断行した。チーム打撃成績は打率2割5分2厘、164本塁打いずれもリーグトップの一方で、523得点は優勝した阪神の555得点に及ばなかった。「優勝しなければクソの役にも立ってないって話、僕の中では。責任取って辞めますという成績だったってこと」と潔く言い切った。

同様に、今季限りで退任する原辰徳監督(65)とはオフ中の食事会を約束したという。ただ、誘われたのはスッポン料理だった。「楽天の監督辞めて、寂しい時に飼ってたんですよ。『すうちゃん』と『ぽんちゃん』の2匹。スッポン飼ってたから苦手だっていってんのに…。誘っていただいたので、ありがたく」と、頭をかいた。

優勝して原監督を男にするという夢こそかなわなかったものの、次なる野望は壮大だ。球団からは、秋広や門脇の成長に一定の評価を受けたが「育てたのは監督ですから。監督が使ってくんなきゃ出てかないんですから。担当コーチはその力はないです。なので、将来はオーナーになって、『監督、俺』っていうのを目指して、今から第1歩を踏み出そうかなと。かたぎに戻ります。幸せになります」と、大きな声で次なる夢を語った。

【関連記事】巨人ニュース一覧はこちら―>