今季0本塁打の日本ハム今川優馬(26)が打撃改造を試みる。12日、千葉・鎌ケ谷での秋季練習に参加。左足かかとを痛めた影響で13日からとなったフェニックスリーグ参加に備えた。

フィジカル強化を含め、打撃改造中だ。昨季は10本塁打と2桁に到達。持ち前のパンチ力を見せつけたが、今季はノーアーチで、打率も2割を切った。「今までは手で操作したり、反動を使って距離を出そうとしていた。それだと1軍トップクラスは通用しない」。今季リーグトップに1本差の25本塁打を記録した万波にも助言をもらう。「バットを最初から頭の後ろに置いて、しっかり下半身を回してシンプルに振り出せている。上で活躍する選手はそこが共通している。体を使って打てるように」と、参考にした新フォームをフェニックスリーグの実戦でも試みる。

今季は2軍が主戦場となったが、日本ハムの元気印は腐らなかった。木田2軍監督も「山田(遥風)と今川が盛り上げてくれている。誰でもできることじゃない」と評価。居残りで打撃練習をする姿は、見慣れた日常の光景となっていた。

オフに野球以外でやってみたいことは特にない。「来年もあるかわからない。年齢的にもラストチャンスかもしれない。野球人生をかけて臨まないと。休んでる暇はないかなと思ってます」と、りりしいまなざしで心境を明かした。半袖姿からのぞく腕は、日焼けで真っ黒。秋も、冬も、まっすぐ野球と向き合う覚悟だ。【佐瀬百合子】

【関連記事】日本ハムニュース一覧>>