巨人内海哲也投手コーチが宝刀を伝授した。

20日、川崎・ジャイアンツ球場で、横川凱投手のブルペンに熱視線を送った。チェンジアップを試した今季4勝の左腕に歩み寄り、「ちょっと改良したいね」。スクリュー気味に落ちる内海流チェンジアップの握り方に加え、リリースの感覚も伝授した。

“内海チェンジ”の適性を190センチの長身から投げ下ろすフォームに見いだした。リリースの瞬間は切るように回転をかける。5年ぶりに巨人に復帰した同コーチは「抜く感じで投げてたんで、それだったら、僕みたいに切った方が変化も出る。どうなるか分からないが、もしかしたらウイニングショットになる可能性のあるような投げ方をしている」と見込んだ。

横川はこのオフ、今季1球も投げていないチェンジアップの習得を模索していた。フォーク、スライダー、カットボール、カーブに加わる新球をマスターできれば幅も広がる。杉内投手チーフからもチェンジアップの感覚を学び、「ぜいたくだなと思います」。レジェンド左腕から貪欲に吸収していく。【上田悠太】

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