広島中崎翔太投手(31)が23日、今季取得したFA権を行使せずに残留することを明言した。マツダスタジアムでの練習後、去就について問われると「どこにも行かないですよ。カープでやらせてもらいます」と意思を明らかにした。

中崎は10年ドラフト6位で日南学園から入団。2年目に1軍デビューを果たし、4年目の14年には中継ぎで32試合に登板。15年から抑えを務め、3連覇に貢献するなど、通算115セーブを記録する。今季は昨季を上回る35試合登板で1勝、7ホールド、防御率2・73を残した。「まだまだ自分でもできると思っていますし、新井さんと一緒に優勝したい」。広島でさらなる高みを目指し、現役時代ともにプレーした指揮官を胴上げすることしか考えていない。

新井監督からはシーズン終了後、直接電話をもらった。「“自分が取った権利なので、家族ともしっかり考えて結論を出して”という感じでした。“まだまだ一緒にやりたい思いもあるから”という話をしていただいた。僕もそういう気持ちです」。来季以降も中継ぎ陣を支えながら、今季以上の活躍を誓う。