広島からドラフト3位指名を受けた星槎道都大の最速153キロ左腕、滝田一希投手(4年=寿都)が一夜明けた27日、報道陣の取材に応じた。「持丸もいるので」。名前を挙げたのは、19年に旭川大高(現旭川志峯)から育成1位で広島に入団し、昨年支配下となった同学年の持丸泰輝捕手(22)だ。滝田が指名を受けた夜に「『これからよろしくね』って連絡が来て。広島でご飯に行こうという話をしました」と明かした。心強い同学年の存在に「いつか目指したいですね」と大舞台で道産子バッテリーを組む日を待ち望んだ。

ドラフト当日は大忙しだった。指名を受けた直後からスマートフォンは鳴りっぱなし。会見中もSNSなどを通じて多くの連絡を受けるなど、200件ほどのLINE(ライン)メッセージも入っていた。食事を済ませた後「いつの間にか寝ていて、ぐっすりでした」と朝まで熟睡だった。

生まれ故郷や母校に元気を与えた。地元は人口2500人余りの黒松内町。寿都高時代には連合チームを組んで試合していたことも多い。「本当にここまで来ることができたのは夢のよう。今はまだスタートラインに立ったばかりなので、ここから活躍して、もっともっと勇気づけられたら」と気を引き締めた。

この日は体を動かさず休養。28日から再びトレーニングを始める予定だ。今後は球団から指名あいさつを受けるなど、プロ入りへ向けた動きが進んでいく。「ちょっとずつ実感も沸いてくるのかなと思う。今はケガをしないように。1日でも早く1軍に上がって、活躍できるように頑張りたい」。期待を背負う左腕が、プロ入りへ向け準備を始める。【山崎純一】

【関連記事】広島ニュース一覧