西武のプロ2年目育成左腕、菅井信也投手(20)が7回12奪三振の好投で今季の実戦を終えた。

14日の阪神戦(アイビー)で、現在日本シリーズを戦っている阪神のフルメンバーを7回1失点に封じたことで話題になった。

菅井は「別に状態がいいってわけじゃなかったんですけど、あの時はチェンジアップが良かったので」と振り返り「その次のソフトバンク戦はまっすぐが良くなくて。今日はまっすぐもこの3試合で一番勢いあったし、変化球もゾーン内にある程度決まるボールが良かったので」。特にスライダーは130キロに達した球もあり、効果的に使いながら三振の山を築いた。

ゆったりと球持ちの良いフォームで、初対戦の右打者がタイミングの合わない空振りをするケースが、この日もあった。「今日はまっすぐがシュート回転しているっぽかったので、あまり参考にはならないかもしれないですけど、空振り取れたのは良かったです」。着手中の新変化球も4球投げるなど、幅を広げようと工夫を重ねている。

まだ線は細く、西口文也2軍監督(51)も「シーズン中は(2軍で)ゆとりローテで投げてもらいました」と明かす。「今回は間隔を詰めて投げてもらいましたけど、それでも結果を出した。良かったと思います」とさらなる飛躍へ期待を寄せていた。【金子真仁】