若手野手が参加する西武の高知・春野キャンプが1日、始まる。西川愛也外野手(24)は“大谷翔平さん化計画”で「強く・大きく」なる。

この計画、実は2回目だ。きっかけは今年4月に987日ぶりの安打が飛び出した後の2軍再調整。再び1軍に戻るために西川はフィジカル改革を試みた。

「強く」の部分では日替わりで鍛える部位を決め、デッドリフトやけんすいを断行。「大きく」の部分では、「いっぱい取るっていうよりは、脂っぽくないものを取る」と量よりも質を重視した。本当は脂っこいものが好きだと笑う西川だが、最低1日1回魚を食べるようにしてから、ケガをしにくくなったと話す。「魚、良いっすね。炎症を抑える体に良い脂なので」。この日は朝にブリを食べて満足の表情だった。

肉体を強化して、つかんだ今季2度目の1軍チャンス。8月の再昇格後は23試合にスタメン出場し、18安打を放った。同月22日にはプロ初本塁打もマークした。

しかし1軍練習と“大谷翔平さん化計画”の両立は容易でなかった。「やっぱり1軍に出続けたりしていると体が持たなかったので。途中で終わってしまいました」。春野キャンプで計画を再開する。

フィジカル以外の強化ポイントについては「やっぱりバッティングですね」と即答。「精度をもっと高めてぶれないフォームをつくりあげたいっす」とつかんだ手応えを忘れないようにしている。

良かったフォームの再現性を上げるために。高2の春に手術した右大胸筋を意識しながら練習している。「こっちの神経がどうしてもにぶいんで。脳からの伝達を良くするために、片手でティーしたり、反復でやったり」と自分の体に合わせた練習方法で、確実性を上げていく。【佐瀬百合子】

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