オリックス田嶋大樹投手(27)の好投は勝利に結びつかなかった。立ち上がりからピンチの連続も、点は与えなかった。1回は自らのバント処理のミスで無死一、二塁。それでも若月が二盗を刺し、4番大山は空振り三振に切って脱出。2回2死一、三塁も、5回2死三塁もしのいで7回4安打無失点。勝ち試合への流れは作った。

「とにかく後悔だけはしないように、思い切って腕を振っていこうと思って投げていました。しっかりと投げ切れたところはよかったと思います」。

今季は左前腕の張りなどの影響で6月上旬に離脱し、約2カ月戦列を離れた。日本シリーズは3年連続の登板で、過去2年は5回途中で降板しており、先発としての責任回数(5回)を投げたのは今回が初めてだった。降板後にまさかの暗転で好投は報われなかったが、中嶋監督は「本当にすごいピッチングだった」とたたえた。

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