阪神が激闘を制し、38年ぶりの日本一をつかんだ。

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2度目の日本一というのは、他球団に比べたら少ないが、本当にうれしいし、その前の日本一メンバーの岡田監督が優勝に導いてくれて、素直におめでとうと言いたい。

リーグ優勝の時も感じたが、中野の二塁コンバートや4番大山を中心とした打線の固定。シーズン途中からの岩崎の守護神起用など岡田監督の狙いが当たった。

この日本シリーズでも、シーズン同様に、終盤にもつれた展開での強さを発揮した。勝っていれば、1点差で逃げ切ることができるし、負けていれば、8、9回で逆転できる。そんな底力を1年間通して、見せてくれた。若い選手にとっては、こういう緊張感ある中で、打ったり、守ったり、ミスしたり、そんな経験は今後のさらなる成長につながるだろう。選手はもっとうまくなるし、チームも強くなっていく。来年が楽しみだし、連覇も十分に期待できる。(日刊スポーツ評論家)