阪神は終盤に痛い「ダブルエラー」が出た。0-1の7回2死一塁。3番手島本が森を変化球で打ち取ったゴロは一、二塁間に飛び、これを二塁手の中野が後逸し右翼に転がった。さらにカバーに入った右翼の森下も球をつかみ損ねファンブル。一走・宗は三塁を回ったところで処理にもたつく森下の姿を確認した上で一気に本塁に生還した。中野と森下に失策が記録された。

これで0-2。岡田監督はすぐさま4番手石井をマウンドに送り込んだ。石井は1四球を出したものの中川圭を右飛に仕留め、この窮地を脱した。ミスが絡んだ傷口を最少失点で踏ん張り、打線の反発を我慢強く待って、8回の6得点逆転劇につなげた。

ただ激勝の中で6回には大山のエラーもあり、チームに第2戦から4連続で失策がついた。

▼阪神第5戦までの失策数は0→3→1→1→3で8個。シリーズで8失策以上は83年西武以来40年ぶりで、第5戦までに8個は61年南海、74年ロッテに次いで3度目の最多失策だ。また、オリックスも1→0→0→3→2で6個。両チームそろって6失策以上は83年(巨人7、西武8)以来6度目。第5戦までに両軍6個は74年(中日7、ロッテ8)に次いで49年ぶり2度目。