日本ハム宮西尚生投手(38)と中島卓也内野手(32)が5日、海外FA権を行使せず、来季残留することを表明した。

宮西は現状維持の5000万円プラス出来高、中島は500万円減の2500万円プラス出来高で契約更改した。今季出場17試合に終わった中島は「死ぬ気で頑張る」と気を引き締めた。(金額は推定)

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15年目の中島が、背水の陣に臨む。「下手したら今年で終わるのかなと思いながらもオファーをいただいた。来年は死ぬ気で頑張りたい」と気を引き締めた。 今季は5月9日に1軍昇格も、同23日の練習中に左脇腹を負傷。ケガも絡み、出場はわずか17試合にとどまった。20試合以下だったのは1軍デビューした11年(8試合)以来12シーズンぶり。復活に向け秋季キャンプでは新たな刺激を受けている。元中日の荒木臨時コーチの指導を受け「年とってきたときにどういう体の変化があったのかとか、どう克服したのかのかとか聞いた。足が動かなくなったらもう終わり。足が止まらないように意識してやっていきたい」と思い描いた。

同世代の仲間が次々とユニホームを脱ぐ中、ぎりぎりまで、もがき倒す。この日は今季限りで現役引退した、同学年の谷内新コーチのアメリカンノックを自ら志願して受けた。「なんかこうそういう歳になってきたんだなあと感じました」。中日大野、谷元が引退し08年ドラフト同期はただ1人になった。「僕が最後。もっともっと、本当に長くユニホームを着てやりたい」。現役への強い欲求を、レギュラー再奪取へのエネルギーに変える。【永野高輔】

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