中日根尾昂投手(23)が6日、バンテリンドームの秋季キャンプでケース打撃に登板した。打者7人に17球を投げて被安打4。最速144キロ止まりだったが「チーム練習としての兼ね合いがある中、より実戦的な練習ができた」と収穫を口にした。

走者が常に設定された場面での実戦形式登板。ストレートを中心に打者と対峙(たいじ)した。いきなり細川に左前に弾きかえされ、福永にバント安打も決められたが、実戦想定の練習に手応え十分の様子。「真っすぐが多めになりましたが、ワンプレーのための練習でしっかり投げられたと思います」と振り返った。

投手転向2年目で成長曲線を描き始めた右腕に、立浪監督も大きな期待を寄せる。「明るくなりましたよね。いろいろ悩んでたところから、自分でも手応えがあるのかなと思います」。マウンドさばきも含めた投手らしさを漂わせる23歳に目を細めた。

来季の飛躍が期待されるプリンスにとって、阪神が38年ぶりの日本一を決めた関西シリーズも大きな刺激になった。「あの舞台に立って、監督を胴上げすることが目標。自分のできることをしっかり見つめてやっていきたいです」と決意を新たにした。

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