阪神にドラフト1位指名された青学大・下村海翔投手(21)が、さっそく“剛速球”を投げ込んだ。読売テレビの情報番組「朝生ワイド す・またん!」にリモートで生出演。つけてみたい背番号を聞かれると迷いなく「19」と答えた。

19番は言わずと知れたオリオールズFAの藤浪晋太郎が昨年までつけた番号。歴代でも小林繁、中西清起、川尻哲郎ら名右腕が背負ってきた。兵庫県西宮市で生まれ育った下村は、甲子園で投げる藤浪の姿をその目に強く焼き付けてきた。

「10番台で空いてる番号が19番と聞きました。藤浪選手は小さい時から甲子園で見ていたので、そういう番号を背負えるなら光栄だなと思います」と19番への愛は止まらなかった。

テレビでの発言を伝え聞いた球団首脳も「本人が希望して、こちらが断る理由がないなら、つけてもらうのが本人にとっても、チームにとっても一番いいんじゃないですか」と前向きに検討する姿勢を見せた。

生粋の虎党にとっては、ドラフトが終わっても刺激的な日々が続いた。5日まで行われた日本シリーズはテレビにかじりついて観戦した。「まずは1軍に定着することが大事だと思う。(日本シリーズを見て)来年自分がここにいるのかな…不思議な気持ちになりました」と率直に話した。

第5戦で森下が放った適時打のシーンが強く印象に残っているという。中大から昨年ドラフト1位入団した森下は東都大学野球の先輩。ドラフト後に「ドラ1おめでとう! 待ってるぞ! 頑張ろう!」と連絡を受けていた。

明治神宮大会の開幕が15日に迫る。これまでとは違う注目度になるマウンドへ「まずは制球力の良さをみてもらいたいです」とアピールした。慣れ親しんだ背番号11で最後の雄姿を見せる。【柏原誠】

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