楽天小孫竜二投手(26)が雪辱を期す。17日、仙台市内の球団事務所で契約交渉に臨み、100万円減の1100万円(金額は推定)で更改。22年ドラフト2位で鷺宮製作所から入団し、1年目の今季は1軍4試合で0勝0敗、防御率9・00と振るわなかった。今オフはチームメート酒居知史投手(30)の自主トレに参加予定。先輩からフォークの極意を吸収し、決め球の精度向上に取り組む。

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小孫が2年目の飛躍へ2つの武器を磨く。直球とフォークのレベルアップに注力。「真っすぐをもっともっと精度を上げて、強さも上げて、決め球もちゃんと精度を上げたい」。今オフの自主トレは酒居に弟子入りする予定。「真っすぐとフォークの2つを軸に中継ぎですごい結果を出された選手」と慕い、6月ごろから「予約済み」だったという。特にフォークを投げる感覚、どこに落としたらいいのかを先輩から学ぶつもりだ。

即戦力として期待された1年目は悔しすぎるシーズンとなった。1軍登板はわずか4で「1年間通して自分のパフォーマンスを維持できなかった」と反省。不動の地位を築けず、143試合を戦う体力面やメンタル面で課題を感じたという。だからこそ来季は「とにかく1軍にいることを目指したい」と力を込める。

小孫とは対照的にドラフト同期勢が躍動。1位荘司康誠投手(23)、3位渡辺翔太投手(23)、4位伊藤茉央投手(22)が1軍の戦力となった。「なかなか自分は結果が出なかったんですけど、悔しい反面、『こいつらに負けたらあかんな』という気持ちはすごくあります」。来季への原動力にするつもりだ。

2年目にかける思いは強い。「この1年間はチームの勝ちに貢献できなかったんで、来年は1つでも勝ちに貢献できるような選手になりたい」と巻き返しを誓う。チーム屈指のパワーピッチャーが、1軍のマウンドで輝きを放つ。【山田愛斗】

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