楽天の「イーグルスファン感謝祭」が23日、楽天モバイルパークで行われた。

今季限りで現役引退する銀次内野手(35)が、引退セレモニーで涙ながらにあいさつした。プロ18年間を振り返る映像とともに、登場曲として使用していたMr.Childrenの「蘇生」が流れると、球場全体が手拍子に包まれ、銀次の名前が入ったタオルや「ありがとう」のメッセージボードなどが掲げられた。

スーツ姿でマウンド付近に立った銀次は「東北、仙台が大好きです」と第一声を発した。涙を流し、約30秒の沈黙を経て「今年の初打席、あの大声援、一生忘れません」。1軍昇格後に出場した9月22日のホーム日本ハム戦を振り返りながらファンに語りかけた。

愛する家族へ感謝の言葉を口にした。「家族のみんな、いつも支えてくれてありがとう。支えがあったからいつもどっしり立っていられました」。両親に対しても思いをはせた。「お母、めちゃくちゃ強い体に生んでくれて本当にありがとう。そして、かっこいい名前を付けてくれてありがとう。岩手に住むお父、小さい頃、家の前でやったキャッチボールを忘れてないからね」と力を込めた。

来年1月からは球団職員に転身し「アンバサダー」の立場で活動する。「球場の皆さん、今年でユニホームを脱ぎますが、これからもみんなに少しずつ違う形ではありますが、恩返ししていきます。そして、東北、宮城、仙台、楽天イーグルスを盛り上げていきます。楽天イーグルスをこれからもたくさん応援してください。よろしくお願いします。18年間、本当にありがとうございました!」。

最後は「1、2、3、バーン!」で明るく締め、チームメートから3度の胴上げで送り出された。

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