日本ハム田中正義投手(29)が自己最高年俸を更新した。1日、北海道・北広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸1200万円から2400万円アップの3600万円でサインした。

契約更改交渉後に会見した田中正は「(球団から)『1年間、本当にお疲れさまでした。よく頑張ってもらった』と言ってもらいました。一番良かったのは離脱せずに最後まで1軍にいれたことが良かったです。前半は勢いでなんとか行けたところもあったんですけど、後半は課題が露呈してしまった。来年はそこを修正して、1年間戦力でいられるようにしたいです」と話した。これまで1年目の1500万円が最も高かったが、7年目の今季はFAの人的補償で移籍した新天地で守護神の座をつかみ、一気に殻を破った。

今季はセットアッパーとして開幕1軍入り。開幕時の守護神だった石川直也投手(27)が故障離脱すると、代役守護神に指名され、4月26日オリックス戦(エスコンフィールド)でプロ初セーブを挙げ、お立ち台で涙を見せた。

その後は守護神に定着。5月7日楽天戦(同)ではプロ初勝利もマークし、球宴にも初出場するなどシーズン最後までクローザーを全う。キャリアハイの47試合登板、2勝3敗25セーブ8ホールド、防御率3・50をマーク。環境の変化をポテンシャル開花へとつなげた。「来年も9回を任せてもらえるように、またキャンプからチャレンジしていきたいです。今年47試合、25セーブだったので、プラス10ずつ、できるようにしたい」と話し、来季の目標として色紙に「セーブ王!」と書き込んだ。(金額は推定)

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