西武平良海馬投手(24)は「妥当だと思います」と冒頭から全開の“平良節”だった。1日、8000万円増の来季年俸2億5000万円で契約更改。志願しての先発転向1年目に見事に11勝を挙げ「少し慣れた部分もあるので、来年はトップ争いできるように」とタイトルへの意欲も隠すことなく発信した。

淡々と話しつつ、自身のYouTubeチャンネル「たいらげーむ」の話題でにやけた。チャンネル登録者がこのたび、10万人に到達。「ちょっとホッとして今何もしてないので、引き締めて」。ゲーム実況などは安定した人気があるものの、58歳の渡辺GMが「静観してる。2、3回見たことあるけどもう飽きた」と辛口で評するなど、視聴者開拓の余地はまだある。

ただの遊びではない。例えば来季に向けて現在、新変化球を習得中。平良は「(動画内で)投げ方講座とかを」と構想を明かす。

「プロとして発信して、アマチュア選手のレベルが上がってくれればいいかなという思いで」

メジャー挑戦や開幕投手への思いを隠さない、堂々の自己主張。マウンドで自ら申告敬遠を申告するような超合理的な思考。「番号変わると洗濯物が(いつもの場所に)返ってこなくなるかも」との理由で背番号61を貫くような独特な発想-。新時代のエース候補はけっこう真剣に考えている。

「100万人目指します」と鼻息も荒い。オフは動画連投。来季も中6日フル回転。平良ワールドがどんどん広がる。【金子真仁】

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