広島栗林良吏投手(27)が「中日中田」封じを誓った。巨人在籍時の今季、5打数3安打の6割、2本塁打と打ち込まれ、4月29日の東京ドームでは痛恨のサヨナラ6号2ランを浴びた。

因縁の相手の移籍に「何とか来年は抑えられるようにしたい。チームが変わったからといって攻め方が変わるわけではないですし、そこは自分は変わらずに対戦出来ればなと思います」ときっぱり。中田以外にもベテランの中島や上林、板山らが加入した中日の変貌についても「野手の層が厚くなったのは確かなので、何とか抑えたいなという気持ち」と警戒感を高めた。

この日は広島・廿日市市の宮島ボートレース場内のイベントホールで堂林翔太内野手(32)と野球教室を開催。少年少女にボールの捕り方、投げ方などを丁寧に教え、普及活動に努めた。踏み出す足の角度や、相手が捕りやすい箇所に向かって投げることを、子どもたちの腕や足などに手を添えてしっかり指導。栗林自身も野球少年だったときに、中日や社会人のトヨタ自動車の選手らに野球教室で教わり、楽しい思い出になった。

「こういう野球教室は大事。自分が大人になっても、やってもらったという記憶は残っているので。そういう意味ではいい経験なっているなと思っているからこそ、やってあげたいと思いました」と明かした。自身がもらった大事な思い出を、キャッチボールの指導などを通じて次の世代に引き継いだ。

オフは高校(愛知黎明)の後輩のトレーナーと二人三脚で、体を作る。「体のバランスを見てもらいながら上手に鍛えて、けがのないようにしたいなというのが一番。それが技術的なところにつながれば一番だと思いますし」と説明。「ドライブラインに行って、体の固さや使えていないところが分かったんで、それをトレーナーさんと共有して、もっと上手に体を使えるようになって体をしっかりみてもらって自分は技術に集中してって感じが一番いいかなと思う」と頼りになる目に支えられ、24年シーズンを目指す。

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